メンタルケア

現在、日本の医療は多くの難問をかかえています。高度化・専門化する医療技術にくらべて、看護・介護の面は立ちおくれており、院内・在宅を問わず、より良いケアシステムの実現が望まれます。

患者の不安を軽減し、精神の安定とともに闘病意欲を高め、治癒を促すようなメンタルなケアは、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)にかかわる重要な医療技術であり、新しい医療サービスです。

かつてない超高齢社会を迎えて、医療の専門家でなくても好むと好まざるにかかわらず、家族や自身のケアに直面するときがやってきます。

今や医療とくにケアをめぐる諸問題は、避けることのできない社会的課題であり、新しい発想と多角的な視野が要求されます。

本誌は、医学・看護学・薬学などの医療分野にとどまらず、心理学、人類学、哲学、文学、宗教、芸術など広範な視点から問題を提起し、超高齢時代をのりこえる思想を探り、メンタルケアの実践に役立つ情報を伝えます。ケアの現場を踏まえて人間を、社会を考え、明日のトータルケアの実現を目指すものです。


■メンタルケア Vol.2

特集 痛みの現場、痛みの思想
「痛み」への総合的アプローチ

痛みを和らげるには
患者さんのちょっとした言動を受け止めることから始まる痛みのケアの実際、効果的・実践的な薬の用い方、治療・看護でのさまざまな試みを紹介します。

身体的な痛みだけではなく、精神的・霊的(スピリチュアル)・社会的な痛みにも対処する“トータルペイン”の考え方に基づき、心理面からの痛みのケアを重視。

ホスピスや音楽による緩和ケアなどの現場レポートとともに、トータルペインの問題点にも触れ、さらに安楽死・尊厳死の問題を考えます。

WHO方式をはじめとする薬物療法とペインコントロールの実際。

マニュアルどおりでは現実の患者さんの痛みに対応しきれません。痛みの治療にあたって「看護婦・医師の経験がどう生かされるか」にも留意します。

人間は痛みとどのようにかかわってきたか。

医学・看護学・薬学・東洋医学などの医療分野にとどまらず、心理学、人類学、 哲学、文芸など広範な視点から「痛み」の世界を探ります。

『メンタルケア Vol.2』目次



『メンタルケア Vol.2』目次


■メンタルケア Vol.1

特集 医療現場のコミュニケーション

ICUやホスピスでのメンタルサポート、喉摘者やALS患者などの意思伝達、サイコセラピーと「非言語コミュニケーション」、新しい障害者用パソコンなど各種機器の紹介、コミュニケーション支援と社会的制度……より良いケアを目指す“総合的なコミュニケーション・ケア・マニュアル”。

『メンタルケア Vol.1』目次


『メンタルケア Vol.1』目次

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