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■Notes:眞並恭介の折々のメモ
  • アベノマスクをして考える
    息苦しい時代の深呼吸(2021年2月26掲載) 2020年から2021年へ。年が改まっても新型コロナウイルスによる感染拡大の勢いは衰えず、緊急事態宣言が首都圏に続いて関西圏、愛知、福岡など11都府県に発令された。収束の見 […]
  • 原発がある不安となくなる不安
    原発=関電マネーと紅どうだんの光(2019年11月22日掲載) 岡崎まゆみ監督のドキュメンタリー映画「40年-紅どうだん咲く村で」。原発銀座と呼ばれる福井県の美浜町で40年以上、反原発を唱え、原子力発電所に依存しない地域 […]
  • 鎮守の森の逆さ吊り体験
    逆さに揺れながら一生一場所に立ちつづける樹木を思う (2018年11月2日 掲載) 地震、台風、大雨と、この夏から秋にかけて私の住んでいる地域も災害に見舞われた。とりわけ台風21号の被害は甚大であった。神社の古木が所狭し […]
  • 『牛と土―福島、3.11その後。』文庫本発刊
    被曝地で牛が生き延びる意味、そして牛と人間の愛 (2018年3月17日 掲載) 2015年3月発行の『牛と土―福島、3.11その後。』が文庫本になり、集英社文庫の一冊として発刊されました。 オビの推薦文を中沢新一さん(人 […]
  • 共著『福島はあなた自身』発刊
    なぜ、いま「福島はあなた自身」なのか(2018年3月16日 掲載) 福島の原発事故から7年。この数年間で明らかになってきたことがあります。ひとつは、不幸中の幸いですが、チェルノブイリほどの被曝被害は起きなかったことです。 […]
  • 声は死なない
    日下武史の声 (2017年5月17日 掲載) 俳優の日下武史さんが亡くなった。86歳。日下武史は劇団四季の創設メンバーの一人である名優だが、私にとっては「声の人」である。 私は文学作品を眼で読むよりも、耳で聴くほうが好き […]
  • 猫は“So Cute, So Bad”
    (2017年4月29日 掲載) 先日、大阪のライブハウス「ロイヤルホース」で、敦賀明子のジャズオルガン演奏を聴いた。2001年にアメリカへ渡った敦賀さんは、ハーレムのジャズクラブで演奏活動を続け、今では「オルガンの女王」 […]
  • 「あのときの、あれからの福島」
    東京大学でシンポジウム開催(2017年2月23日 掲載) 「放射能を浴びているから電気を消すと光ると思った」 関西学院大学の外国人講師が授業中、福島県出身の女子学生にこんな発言をして減給3ヵ月の懲戒処分となったことを、一 […]
  • 『すべての猫はセラピスト』発刊
    猫はなぜ人を癒やせるのか(2017年2月17日 掲載) 私は原発事故後、福島の被災地を取材するようになり、取り残された牛、猫や犬、野生動物とそれにかかわる人を追ってきました。『牛と土 福島3・11その後。』(集英社)を書 […]
  • 講談社ノンフィクション賞受賞
    『牛と土』 (2015年7月29日 掲載) 『牛と土 福島3.11その後。』(集英社)の第37回講談社ノンフィクション賞受賞が決まりました。 302 Foundwww.kodansha.co.jp 『牛と土 福島3.11 […]
  • 日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞
    『牛と土』(2015年7月28日 掲載) 『牛と土 福島3.11その後。』が、2015年度 第58回日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)に選ばれました。JCJ賞は、日本ジャーナリスト会議(JCJ)が、1958年以来、年間 […]
  • 講談社ノンフィクション賞の候補作に
    『牛と土』(2015年7月13日 掲載) 3月発刊の拙著『牛と土 福島3.11その後。』(集英社)が、2015年度・第37回講談社ノンフィクション賞の最終候補作4篇のひとつに選ばれました。7月23日に行われる選考の結果は […]
  • 被曝の大地に生きる
    電車内で福島・被災動物写真展(2015年3月21日 掲載) 東日本大震災から4年経った2015年3月11日から1週間、京都市内を走る嵐電の車内に、被災した福島の動物が乗っていた。残念ながら、乗客と一緒に電車の中で揺れてい […]
  • 福島警戒区域の動物たち
    「幸せな死に方」とは?(2012年5月25日 掲載)  東日本大震災発生から1年になる2012年3月11日の前後6日間、レンタカーで福島県の計画的避難区域などを回った。12日には、原発から半径20キロ圏内の警戒区域の中に […]
  • 植物に意識があったら
    3.11以降の「環世界」 (2011年12月31日 掲載)  大震災の年、2011年もあとわずかで終わる。今年は科学者の語る言葉が、例年よりも多く耳に飛び込んできた。原子力発電とその事故について、津波と防災について、科学 […]
  • 海中の星を探して
    伊藤勝敏著『どっこい 生きてる、ゴミの中−たくましい海の魚たち−』 (2010年7月30日 掲載) 海中カメラマン・伊藤勝敏さんの本『どっこい 生きてる、ゴミの中−たくましい海の魚たち−』(保育社)が、海の日(7月19日 […]
  • ミステリアスな「免疫」
    多種多様な細胞がかかわる不可思議な謎を追う (2008年3月15日 掲載) ◆味方が敵に変わる仁義なき戦い 医療の取材をしていて、分かりにくいけれども、どういうことかと注意を喚起させられる分野に「免疫」がある。一般の人を […]
  • 大学のキャンパスで
    「私はちがうのだ若い人よ」……石原吉郎の詩に寄せて(2007年4月5日 掲載)   春の大学のキャンパスは、新入生を迎えてひときわ明るい。  私がライターの仕事をしている新聞社が大学の広報紙誌を制作し […]
  • 言葉が話せなくなったら
    言葉のリハビリ訓練、意思伝達の方法を紹介(2007年2月3日 掲載) コミュニケーション手段は言葉だけではない。口ほどにものを言うのは、目であったり、手のひらの温かさ、表情、身振りや動作、絵であったり、音楽であったりする […]
  • 囚われた女たち
    女子刑務所へ愛をこめて 著 者 藤木 美奈子発行所 ライブストーン株式会社発売元 星雲社本 体 1,553円+税B6判 272ページ 元和歌山女子刑務所刑務官で、現在はフリーライターとして活躍中の著者が、「塀の中」の女た […]
■Works:過去の仕事

眞並恭介が今まで書いてきた文章の中から、現在のコメント付きで転載しています。

■新刊紹介
「ひとり、家で逝く」表紙

ひとり、家で逝く』
―在宅死と看取りの現場から―

眞並恭介著
電子書籍 Kindle版

ひとりで死を受け容れ、安らかに旅立つためには? 遅かれ早かれ死は誰にもやってくる。たとえ独居であっても、死に場所として家は悪くない。身寄りが一人もいなくても、慣れ親しんだ生活の場で死ぬのは自然なことに思える。私が看取った彼は、波瀾に富んだ人生の最期、皆に感謝して逝った。在宅死現場のルポ。


『牛と土』文庫本表示

『牛と土』
―福島、3.11その後。―

眞並恭介著
集英社文庫

『牛と土』が文庫本に! あとがきで「牛たちの七年」を加筆。解説は小菅正夫さん(獣医師・旭山動物園元園長)。オビの推薦文は人類学者・中沢新一さん…著者は、言葉をもたない動物に代わって異議申し立てする、「動物の弁護士」だ。言葉をしゃべらない者たちの意識の世界を自分のなかに取り入れた本作はユニークで真摯だ。


『福島はあなた自身』
―災害と復興を見つめて―

一ノ瀬正樹他編
福島民報社

2017年3月に東京大学本郷キャンパスで開催されたシンポジウムの参加者たちによる共著。根拠のない風評や理不尽な福島バッシングを防ぐための現場からの報告と科学的データ。眞並も「被災動物は何を語るか―原発事故後の牛、犬、猫たち」と題する一文を寄稿。質疑応答も掲載。


『すべての猫はセラピスト』

『すべての猫はセラピスト』
―猫はなぜ人を癒やせるのか―

眞並恭介著
講談社

猫の「深い心」を探り、猫の癒やしの謎に迫るノンフィクション。原発事故後、警戒区域に取り残された猫、シェルターで飼い主を待ちつづける猫。統合失調症・認知症・知的障害などを抱えた人や余命わずかな子どもに寄り添うセラピーキャット。猫たちは何を感じ、何を思って生きているのか? 猫ブームといわれていながら未知の領域にある、猫の「心」と出会う旅へ。


『牛と土』-福島、3.11その後。-

眞並恭介著
集英社

福島第一原発の事故発生当時、約3500頭の牛が警戒区域に取り残された。そのなかに双子の「安糸丸」兄弟もいた。国からの安楽死指示によって次々に殺処分されていく牛たち。人が立ち入れない帰還困難区域の牧場で、双子の牛たちはどのようにして生き延びていくのだろうか? 被曝地で経済的価値を失った牛の「生きる意味」を追う、鎮魂と希望のノンフィクション。

■嵐電・復興応援電車・写真展

被爆の大地に生きる
嵐電復興応援電車

2015年3月11日〜17日、京都市内を走る嵐電で東北復興を応援する電車内ギャラリーを開催。「キミマツサクラ号」は広告ポスターを廃し、被災地の写真のみを掲示。デザイン:広瀬之宏さん、コピー:眞並恭介、写真:渡部典一さん・大谷久美子さん・眞並。多くの方の協力で形になった写真展コンテンツを当サイトに掲載します


『セラピードッグの子守歌』

『セラピードッグの子守歌』
-認知症患者と犬たちの3500日-

眞並恭介著
講談社

認知症患者と犬たちの長い旅路――認知症に対する動物介在療法の現場を長期にわたって取材したノンフィクション作品。盲導犬が人を目的地に導くように、セラピードッグは人を記憶の在りかに導く。「なぜ、犬が認知症の人を癒せるのか。どのようにして、犬たちは記憶を失っていく人の閉ざされた心の扉を開き、言葉と笑顔を呼び戻すのだろうか」


■ドッグセラピー風景

写真家・吉川譲さんがとらえた「犬と人がふれあう姿」を掲載。

ドッグセラピー風景

■ライブストーン発行の本の紹介

付録資料が充実した増補改訂版!
『脳卒中・神経難病による発音・発声の障害』

―ST・家族・医療福祉専門職のためのディスアースリア・ガイドブック―
増補改訂版

玉井直子編
玉井直子/木村康子著

発音・発声の障害に対する検査や評価法、呼吸訓練、自律訓練、音楽療法、音読などの方法を解説。言語聴覚士(ST)と家族に役立つ言葉のリハビリやQOL支援の情報も豊富。
付録資料の「言語聴覚士法概説」「リハビリ用語集」が充実。

『「糖鎖」の健康学』表紙

『「糖鎖」の健康学』
-補完代替医療のトップランナー-

山本英夫編

細胞の先端から元気にする糖鎖栄養素とは? 生命科学の成果を健康と長寿に生かす細胞レベルの健康法を解説。田中久京都大学名誉教授・京都薬科大学元学長など7人の研究者・医師らによる共著。

医食同源の文化誌